虹の橋
Rainbow bridge/Arch of the rainbow


天国の一歩手前に、『虹の橋』と呼ばれる場所がある。
地上にいるだれかと親しくしていた動物は、死ぬとその『虹の橋』へ行く。
そこには、草地や丘がひろがっていて、動物たちはいっしょになって
走ったり遊んだりすることができる。
たっぷりの食べ物と水、そして日の光に恵まれ、彼らは暖かく、快適に過ごしている。
病気にかかっていたリ歳をとったりしていた動物たちは、ここに来て健康と活力を取り戻し
傷ついたり不具になったりした動物たちも、もとどおりの丈夫な体を取り戻す。
過ぎ去りし日の夢の中でのように。

動物たちは幸せに暮らしているけれど、ひとつだけ不満がある。
それぞれにとって特別なだれかが、あとに残してきただれかがいないのを寂しく感じているのだ。

動物たちはいっしょに遊んで時を過ごしている。
しかし、ついにある日、そのうちの一匹が足を止めて遠くに目を向ける。
目はきらきらと輝き、体はたまりかねたように小刻みに震えはじめる。
突然、彼はみんなから離れて、緑の草地を跳ぶように走っていく。
あなたを見つけたのだ。
とうとう出会えたあなたたちは、抱き合って再会を喜びあう。
もはや二度と別れることはない。
喜びのキスがあなたの顔に降りそそぎ、あなたの両手は愛する友の頭と体をふたたび愛撫する。
そして、あなたは信頼にあふれたその瞳をもう一度のぞきこむ。
あなたの人生から長いあいだ姿を消していたが、心からは一日たりとも消えたことがないその瞳を。

それから、あなたたちはいっしょに『虹の橋』を渡るのだ。






虹の橋
Rainbow bridge/Arch of the rainbow


早くに亡くなった動物は、前世では、野良で、たくさんの人間に虐められて亡くなりました。

亡くなったその子は、神様にこう云いました。
 「人間なんて、皆意地悪で大嫌いだ」
すると、神様は云いました。
 「そんな事はない。人間にだって悪い人もいれば良い人もいるんだ」
でも、その子は信じません。神様は、また云いました。
 「では、来世では、お前を良い人間の元に授かるように生まれ変わらせてやろう。そこで、人間は良い人もいると云う事をお前自身で確認してくるのだ。しかし、期間はほんの少しだけだ」
そこで、神様はあなたを選んだのです。

決められた期間を可愛がってもらい、満足して神様の元へ帰った子は、やはり人間は良かったと考えを変えました。
その報告を聞いた神様は、
 「では、また次に生まれ変わる時は、あの人のところへ帰してやろう。そして今度は、長い一生をそこで過ごすのだ」と言いました。






虹の橋で
At a bridge of a rainbow

天国とこの世を結ぶ橋がある。
その橋は、様々な色合いから『虹の橋』と呼ばれている。
『虹の橋』の一歩手前には草地や丘、青々とした緑あふれる谷がある。
大切なペットは、死ぬとその場所へ行く。
そこにはいつも食べ物と水があり、気候はいつも暖かい春のようだ。
歳をとって、からだが弱っていたものは、ここへ来て若さを取り戻し、からだが不自由になっていたものは、元どおりの姿になる。
そして一日中いっしょになって遊んだりしている。

橋のそばには、様子が異なるものもいる。
疲れ果て、飢え、苦しみ、誰にも愛されなかった動物たちだ。
他の動物たちが一匹また一匹と、それぞれの特別なだれかといっしょに橋を渡っていくのをものほしそうに眺めている。
彼らには特別なだれかなどいない。
生きている間、そんな人間はだれひとり現れなかった。

しかし、ある日、動物たちが走ったり遊んだりしていると、橋への道のかたわらにだれかが立っているのに気づく。
彼はそこに繰り広げられている友の再会をものほしそうに眺めている。
生ある間、彼はペットと暮らしたことがなかった。
彼は疲れ果て、飢え、苦しみ、だれにも愛されなかったのだ。

そんな彼がポツンと立っていると、愛されたことがない動物がどうして一人ぼっちなのだろう、と近づいてくる。
すると、不思議。
愛されたことがない動物と愛されたことがない人間が、互いに近づくにつれ、奇跡が起こる。
なぜなら、彼らは一緒になるべくして生まれたからだ。
この世では決してめぐりあえなかった特別なだれかと大切なペットとして。
今、やっと『虹の橋』のたもとで彼らの魂は出会い、痛みや悲しみは消え、友はいっしょになる。

そして、いっしょに『虹の橋』をわたり、もう二度と別れることはない。





※「虹の橋」は外国の寓話で、読み人知らずとされています。
   原文は英語で、インターネット上で広く知られ
   誰かが日本語に訳し、さらに広がりました。
   お話には何パターンかあることが知られています。





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