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 地域猫資料室/新聞記事全文

適切な管理で“地域猫”と住民の共生を

[ 2007/11/9 東都よみうり ]


 地域猫−−。野良猫は強い繁殖力(猫は年に数回出産でき、一度に数匹産む)で数が増え、ごみあさりや排せつ物、鳴き声などで地域住民らが迷惑をこうむるとともに、猫が伝染病にかかったり虐待などを受ける可能性もある。こうした野良猫の存在を地域の問題ととらえ、猫嫌いや動物アレルギーの住民への配慮も踏まえた地域住民間の合意をもとに適切に管理して、人間との共生を目指すのが「地域猫」という考え方だ。具体的には、住民有志がボランティアで場所・時間・量などを考慮したえさやり、特定の場所でのトイレの設置と排せつ物の処理、不妊・去勢手術、健康管理などを行う。

 地域猫は、十年ほど前に横浜市磯子区で始まった取り組みが各地に広がり、例えば葛飾区では現在、NPO葛飾動物愛護の会が同様の取り組みを行っている。都も、「飼い主のいない猫との共生モデルプラン事業」(二〇〇一−?三年度)や「動物愛護推進総合基本計画」(〇四年度−)の一環として「飼い主のいない猫との共生支援事業」などを始めている。

 「すみだ地域ねこの会」(庄司直子代表、八人)は、NPO法人ねこだすけ(本部=新宿区大京町)の支部として二〇〇三年一月に発足した。庄司代表(墨田区八広、都動物愛護推進員)は、東都よみうり新聞社が〇五年に出版した「下町のちょっといい話」(約百二十編収録、B6判、二百五十六ページ、千二百六十円)に、野良の子猫の里親探しを通じての地元の小学生たちとの交流を描いた「猫の里親探しポスターに心をこめて」と題した文章を寄せている。ちょうどこの里親探しをしていたころ、庄司代表は同会を発足させた。

 庄司代表は、「野良猫問題の解決には住民同士の協力が不可欠。個人の取り組みでは、その人が活動ができなくなったら終わってしまいます。地域猫の普及を通じて“地域力”が高まり、ほかの地域問題の解決にもつながれば」と話している。




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