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 地域猫資料室/新聞記事全文

猫と人間の共生目指す
ふなばし地域ねこ活動代表 清水真由美さん

[ 2008/7/7 東京新聞 ]


 かわいらしい外見とは裏腹に、花壇や田畑を荒らし、ところ構わずふん尿をまき散らす野良猫。
餌を求めて生ごみをあさったり、家屋に侵入したりすることも。一回につき二-六匹の出産を年に三〜四回繰り返し、放置すればものすごい勢いで増え続けるという。

 自身が代表を務めるボランティアグループ「ふなばし地域ねこ活動」は、地域にすみ着いた野良猫が巻き起こす住民間のトラブルを解消するため、正しい知識を教え、アドバイスを送る。「目指すのは『野良猫ゼロ』じゃなくて『野良猫トラブルゼロ』です」

 野良猫の悪さに迷惑する人と、こっそり餌を与える人との間に、いつしか生まれる感情的なトラブル。だが、住民同士がいがみ合っていても何も始まらない。「顔見知りになれば猫嫌いの人も寛容になってくれるし、人と理解し合えたときはうれしい」。両者が話し合う場をつくり、餌やりや水やり、ふん尿の始末などのルールと役割を決めるよう促す。

 「猫にとっても良い形じゃない」野良猫をこれ以上増やさないことも大事だ。室内飼いの徹底と捨て猫の禁止を呼び掛ける一方、野良猫の不妊去勢手術を勧め、費用の安い動物病院を紹介する。

 単純に猫が好きなだけで取り組める活動ではなく、「だんだん憎くなるというか、複雑な気持ちになってくることもあります」。それでも続けるのは「(手術後の野良猫は)三-五年しか生きられない。少しでもすみやすい環境を提供してあげたい」という思いが根底にあるからだ。

 会の活動はあくまでもきっかけづくり。「私たちだけじゃ手が足りない。地域の自治会が中心になってやってもらいたい」と訴える。本年度から始まった市の市民協働モデル事業にも選ばれた。協力してくれる自治会との活動の成果が認められれば、来年度以降は市全域に活動が広がっていくかもしれない。

 「人と人が仲良く暮らすことで猫も安心して暮らせる。人間中心でも猫中心でもなく共生していければ」。理想を語る目には意欲がみなぎっていた。 (小林孝一郎)て




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