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野良猫との共生目指せ 自治会が組織的取り組み

[ 2006/3/3 神戸新聞 ]


 鳴き声やふん尿のにおいをめぐるトラブルが絶えない野良猫。とはいえ、命ある生き物だ。共生の道を探ろうと二日、灘区の「城の下通三丁目自治会」が「猫の会」を発足させた。地域全体で飼い主となってえさを与える一方、不妊去勢手術を施して繁殖を抑え、自然と数が減るようにするという。(田中陽一)

 市が昨年導入した「地域猫モデル地区事業」を活用。手術費用などの助成を受ける。

 市によると、飼い主不明で保健所に持ち込まれる猫は年間約三千五百匹。このうち九割以上が処分される。同自治会の区域にも合計で約四十匹の野良猫が住みついているとみられ、さまざまな苦情が出ている。

 同自治会が実施したアンケート調査(百二十三世帯が回答)では、野良猫の存在を「非常に問題」「やや問題」としたのは計84%。「庭や空き地へのふん」や「繁殖期の鳴き声」などが問題視されている=グラフ参照。

 この日は設立総会。約二十人の住民らが参加し、保健所による事業説明に続いて意見が交わされた。「花を掘り返された」「鳴き声で眠れないこともある」との訴えも出たが、去勢手術で自然に減らすことが「遠いようで最も効果的」との結論で一致した。

 小学生が猫をいじめている姿を見たという女性は「地域が猫を大切にすることで、子どもたちに命の大切さを伝えられる」との意義も強調した。

 今後、えさを与える場所や時間、ふん尿の処理方法などのルールを決める。加藤三彦会長(62)は「これで猫も天寿をまっとうできるし、地域のつながりも強まる。息の長い活動にしたい」と話していた。




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