にゃんこのおうちロゴ> 先住猫ちゃんと仲良くしてもらうには?

 先住猫ちゃんと仲良くしてもらうには?
〜猫ちゃんの多頭飼い〜



知らない仔猫と初対面する剛ちゃん。「コレなぁに?
一頭飼いだった猫ちゃんは、他の人や猫との接触が極端に少ないので、人や猫見知りがはげしい子が多く、猫同士の相性がとても重要になると思います。
また、相手の猫ちゃんの年齢も関係がある場合があり、相手の子が比較的若い子ですと、仲良くなるのも早いものです。
仔猫同士なら会った当初は怒っていても、2〜3日でくっついて眠るくらいすぐに仲良しになったりします。

しかし若くない子でも、最終的にはその子本人(本猫?)の性格と先住猫との対面のさせ方によるので、最終的には年齢はあまり関係ないと管理人は思います。
以下にその方法を詳しく書いてみましたので、ご参考にしてみて下さいね。

 ◆◆◆ 最初はケージで ◆◆◆
ボク、ケージでいい子にしてるよ〜

先住猫ちゃんと仲良くしてもらうには、保護した子(新しく来た子)をまずはケージなどで隔離して、先住猫ちゃんとご対面させます。
ケージがなければ、お部屋の一室を隔離部屋にしてもいいと思います。
そうすると、最初こそフーシャー言いますが、案外すぐに怒らなくなります。

ケージの設置場所ですが、出来ましたらご家族がいつもいる場所(居間など)に置いていただき、ケージの回りに布などをかけてあげてください。
この方法は、保護した猫ちゃんにも役立つ方法です。
ごはんを食べさせる時には前面の布だけを上げて、食べている側で見ていてあげますと、猫ちゃんと早く仲良くなれるようです。

また、時間を見計らって前面の布だけをしばらく上げてやります。
それに猫ちゃんが慣れてきたようなら、徐々に時間を長くしてあげましょう。
先住猫ちゃんと新しい猫ちゃんが、布を上げた状態を気にしなくなりましたらそのままずーっと前面の布を上げたままにしましょう。

 ◆◆◆ ケージの中にいることに慣れて来たら ◆◆◆

先住猫ちゃんが新入りちゃんをほとんど気にしなくなりましたらケージから出して直接会わせることを、30分くらいからはじめてください。
ここで焦ってしまってはいけません。
先住猫ちゃんが「新入りは、これからずっとここにいるようだ」と思ってくれるようになるまで、少しずつ慣らしてくださいね。
目安としては、1〜2ヶ月ほどかかるのは覚悟してください。

 ◆◆◆ どうして隔離させるのがいいの? ◆◆◆

上記のようにして最初のうちだけ隔離をすると、将来的にもけっこううまくやってくれる子が多いのですが、隔離せず一緒にしてしまった場合、私の経験や友人・知人の猫ちゃんでは、先住猫ちゃんが猫嫌いになってしまうことが多いように思います。
どうも猫ちゃん本人が「納得する」時間が必要なようですね。

 ◆◆◆ 何をするにも、先住猫ちゃんを第一に ◆◆◆

新しい猫ちゃんが来た時、先住猫ちゃんは「飼い主さんを奪われた」と感じるもののようです。ですから飼い主さんは、なるべく先住猫ちゃんを第一に考えてあげなくてはなりません。
声をかけるのも、抱っこするのも、ごはんをあげるのも、撫でてあげるのも先住猫ちゃんが一番最初。
そうしていると先住猫ちゃんは、新しい猫ちゃんが来ても「飼い主さんの愛情に変わりはない」と安心してもらえるのです。

 ◆◆◆ 最初から隔離せず、対面させてしまったけれど? ◆◆◆

今からでも遅くありません。
上記で書きましたように「何をするにも、先住猫ちゃんを第一に」を実行してみてください。
自分への愛情に「変わりはない」と安心させてあげることが大事です。
隔離させる場合と違って多少時間がかかるものですが、徐々に大事にされていることを分かってくれることと思います。

 ◆◆◆ 避妊・去勢手術は済んでいますか? ◆◆◆

避妊・去勢手術が済んでいないと、テリトリーを守る行動が新入り猫を排除する行動に繋がってしまい、先住猫が攻撃的になることが多いものです。
今後のテリトリー争いによるケンカやスプレー行動の予防のためにも、避妊・去勢手術を受けさせるようにしましょう。

 ◆◆◆ お互いの匂いを覚えてもらいましょう ◆◆◆


気配だけで怒り出してしまう先住猫や、上記をすべて実行してみたけれど、まだ新入りに唸っているような場合、「お互いの匂いを交換する」という方法があります。
具体的には、お互いの「寝床の敷物」(匂いの付いたものなど)を交換する、というものです。
この方法は、先住猫に「自分のテリトリーに誰か侵入してきたぞ」と教え、新入り猫には「先住猫の存在と匂いを覚えてもらい、自分が新入りであることを自覚させる」ことにつながります。
また、その「匂い」と「楽しいこと」をくっつけて、新入り猫の匂いがすると「イイことが起こる」と覚えてもらいましょう。下記のステップの順番で行うといいようです。

ステップ 1 お互いの「匂い付きの布」を、お互いのテリトリー内に持ち込んで様子を見る
ステップ 2 「布」をお互いがよくいる場所に移動させて様子を見る
ステップ 3 「布」をお互いのお気に入りの寝床に移動させて様子を見る
ステップ 4 隔離したままで「布」をお互いの食器の下に敷き、食事をさせる(部屋隔離でもケージ隔離でも同じ)
ステップ 5 部屋を隔離していた場合は、いきなり対面させる前に、お互いの部屋を「点検」する時間を設ける。具体的な方法は、新入り猫がいた部屋に先住猫を入れ、隔離して「点検」してもらっている間に、新入猫にその部屋以外のお家の中を「点検」してもらいましょう。(部屋を隔離していない場合は ステップ5 へ進む)
ステップ 6 上記の「ケージの中にいることに慣れて来たら」の項を参考に、短時間の対面をさせ、徐々に一緒にいる時間を延ばす
ステップ 7 ステップ6と同時進行で、同じ部屋の両端(遠く離して)で「布」を敷いた食器を使い、食事をさせる(ケージ隔離の場合はその中で、先住猫はケージから一番遠い場所に)
ステップ 8 お互いの食器を徐々に近付け、距離を縮めて食事をさせる
ステップ 9 隣同士で普通に食事が出来るようになったら
※次のステップは、前のステップに「問題ない(問題なくなった)」のを見計らってから進めること
※既に対面済みの場合は、もう一度、
ケージ隔離か部屋隔離に戻して上記ステップを行うと比較的うまくいきます

なお、神経質な猫ちゃんの場合は、いきなり寝床の敷物を新入りの匂いのものにしてしまうと、お気に入りの寝床でさえ拒否してしまう場合もあるので、上記の順番に従い、徐々に行ってください。
猫ちゃんの性格によって、慣れるまでの時間は様々です。根気よく続けることが大切です。

 ◆◆◆ それでもうまくいかない場合は? ◆◆◆

思いきって、お薬の力を借りるのもよいかも知れません。
そのお薬の名前は「フェリフレンド」というもので、「猫が人や他の動物と接する際(新しく猫を迎える場合や、グルーミング中など)の態度を改善」するというお薬です。
このお薬は、最寄りの獣医さんで購入できますし(取寄せの場合あり)、大きめのペット用品専門店などでも取り扱っていると思います。

管理人は使用したことがない(上記の方法で仲良くなった)ので、効果のほどは不明ですが、上記のような工夫をしてもなお仲良くなれない場合などに、奥の手として使用してみるのもよいかと思います。

 ◆◆◆ どのくらいの期間で、相性が合わないと判断すればいいの? ◆◆◆

この問題は、とても難しい判断だと思います。
というのも、「相性が合う」という「基準」をどこにもっていくかが、飼い主さんによって違うからです。
「一緒に寝てくれるくらい仲良し」が相性がいいとするのか、「同じ家にいてケンカをしない」状態が相性がいいとするか、それぞれの飼い主さんやご家庭で違うと思うからです。
どの程度の仲良しでいいのか、新しい猫ちゃんを貰い受ける前に、ご家族や里親さんを探していらっしゃる方と、よく話し合っておくと、「仲良くならないからといって返される」ことを避けることが出来ると思います。

また、相性を見るのに「お試し飼育」という方法をもうける場合が多くありますが、里親さんを探していらっしゃる方の立場を考えますと、新しく来た子が仔猫ちゃんの場合は、あまり長く「お試し期間」を設けますと、仔猫が大きく育ちすぎて、次の里親さんを探すのが困難になってしまいますので、お試しは1〜2週間くらいが望ましいと思います。

新しく来た子が大人猫ちゃんの場合は、仲良くなるのに時間がかかる場合が多いものなので、「お試し期間」は1〜2ヶ月くらいから半年程度までと、長期間かかるものと思ってくださいね。

 ◆◆◆ 一時は病気になっちゃったけど、その後、仔猫と大の仲良しになった猫ちゃんのお話 ◆◆◆
※1 保護当時の仔猫ちゃんたち(1ヶ月齢)
※2 ある日突然、仔猫を舐め始める剛ちゃん
※3 剛ちゃんとちぃちゃん(6ヶ月齢頃)

管理人・月ちゃんの家の子で、剛(ごう)ちゃんという子がいました。

ある時、新しい仔猫4匹(※1)が保護されて来たのですが、当時2歳くらいの剛ちゃんは、仔猫を見たときから威嚇しまくり、同じ部屋にいるだけでも唸っていました。2週間くらいたった頃、仔猫が来たストレスで体重が1kgほど減り、その後、口の中に潰瘍が出来てご飯が食べられなくなり、病院に行って診察・治療しなくてはならないくらいの状態になったのです。

ですが、このようになったからといって、きちんとした時期まで仔猫を他へやるつもりはなかったので、「剛ちゃんを保護したんだから、あの子たちも保護するの。あの子たちを保護しないんだったら、あなたも家の子にしなかったのよ」。そして「あの子たちが来ても剛ちゃんが一番大切よ」と、剛ちゃんに話して聞かせることにしたのです。

剛ちゃんが仔猫にフーする度に、優しい声で諭し、その言葉に耳を貸すように大人しくなる剛ちゃんを撫でてあげました。また、剛ちゃんの前では仔猫を一切触りませんでした。

仔猫が来て1ヶ月を過ぎた頃、突然、剛ちゃんが仔猫たちを舐め始めたのです(※2)。その直前まで「フーシャー」言っていたハズなのに…。(^^;) 剛ちゃんの中で、何がきっかけかは分かりませんが、心境の変化があったようでした。仔猫を舐める剛ちゃんを褒めてやると、益々仔猫を可愛がってくれました。

それからは今までの態度とは打って変わって、全ての仔猫たちをベタベタに可愛がってくれました。仔猫を両手で抱きしめて舐め回す様子は、見ていてとても微笑ましく嬉しかったものです。

その後、仔猫3匹は里子に出ましたが、1匹は返されてしまい、色々あってお家の子として暮らすこととなり、今では写真(※3)のように、ずっと仲良しのまま、剛ちゃんが亡くなるまで暮らしてくれました。

このことからも分かるように、成猫の場合、相手が仔猫であっても仲良くなるのに時間がかかることもあります。また、先住猫ちゃんの具合が悪くなったとしても、その後とっても仲良くなることもあるのです。

ですから飼い主さんは「ケンカをしないのであればいい」くらいの大らかな気持ちでドンと構えていれば、それが猫ちゃんに伝わって、程度の差こそあれ結構仲良くなれると、月ちゃんは経験上思います。


にゃんこのおうち にゃんこのおうち